ペリカン配達のおっちゃんからの電話で起こされて、荷物の受け取り。
到着したブツはアマゾンで買った本。
『PLUS MADHOUSE 川尻善昭』です。

小学生時分に『夏への扉』で衝撃を受けて信者となった、そこそこ年季の入った川尻ファンの私。まさしく待望の一冊。
全ページ数の1/3近くを割いたロングインタビューが、質・量ともにこの本の柱でしょう。
これまで川尻監督が関わってきた作品群について年代順に語っていらっしゃって、知らなかった情報も多数あり。
かつて多用していたブルートーン画面は、当時のフィルムの色再現能力内で効果的に魅せられるのは青色だったためだとか、もう目からウロコです。
『第2部 川尻作品を読み解く』のパートは不要。
わざわざ他人から川尻アニメの素晴らしさを教えてもらわなくても、そんくらい知ってます。
『第3部 関係者が語る川尻作品』は面白かったです。
こういった実際に作品に関わった方々の生々しい話で制作当時の空気を知ることができるのはありがたい。
全体に代替のきかない良い本なんだけど、残念だったのはビジュアル面の弱さです。
描き下ろしイラストは皆無。せめて表紙絵くらいはどうにかしてほしかったところ。

唯一、妖獣都市のレイアウトが少数掲載されています。
信じられないほどの描線の魅力。こういうのをあと100ページくらい載せてくれればいいのに。
以前マッドハウスで仕事をしていた某氏からお聞きした話では、妖獣以外にもまだかなりの分量のレイアウトや原画が現存しているとのことでした。
そういうのを片っ端から収録したムックを、どこかで出してほしいなぁ。
あとは、やっぱり妖獣以降の監督作品群の情報が中心だったので、『炎のうま』や『まぼろしの騎士チャパンドウ』についての突っ込んだ話も読みたかった。
ロマンアルバム『マルコ・ポーロの冒険』でチャパンドウが大きく取り上げられていましたが、放送は観ていないんです。
かろうじて座談会で『チャパンドウ』の名が出ていて、少し嬉しかったです。
『うま』はニコ動にもアップされているので、知らない人は観れ。そして嫌な気分になれ。
そういえば、『浮浪雲』ってどうして一度もビデオソフト化されてないんだろう。当時ゴーショーグン目当てで映画を観に行って、併映だった浮浪雲にガガーンとショックを受けました。インパクトのあるのは竜馬暗殺シーンだけど、冒頭の竹藪シーンなんかも凄く良いのですよ。

川尻作品をたくさん扱ったムックというと、この『マッドハウスに夢中!!』以来かもしれない。もう7年も前の本なのかい。
D以降の大きな仕事って、TV版のXくらいでしょうか。なんて寡作。
ハイランダーも完成したのは2年くらい前らしいし、いまはどんなの作ってらっしゃるのかなー。
期待の獣兵衛2はどうなってるんだろう?












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